Caioの経歴を簡単に教えてください。

Caio: 私の名前はカイオデカストロペレイラです。ミナスジェライス州のカルモデミナスで生まれ育ちました。私の家族は約100年前から5世代にわたってコーヒーを栽培しています。

私は父と祖父の背中をみて農場で育ちましたが、農場をよくするために私に何かできることはないかと小さいころから考えていました。

そこで、私は農学者としてのキャリアを選ぶことにしました。

大学卒業後、ヨーロッパで交換留学をしそこで英語を学び、実際のコーヒーマーケットに触れる機会を得ました。そこで、持続可能な生産と高いクオリティが私たちのコーヒー農園のために必要だと気付きました。

ブラジルに戻った後、私は高いクオリティと持続可能な生産に焦点をあてる農園にするために、以下のことに取り組みました。

1. 様々な品種の栽培
2. 農場から来るすべてのロットをカッピングする
3. 私たちの農場に最適なプロセス(発酵および乾燥プロセス)を確立する研究への投資、ハニープロセス、アフリカンベッドetc
4. 牛の飼育とコーヒー農園を組み合わせて、独自の有機堆肥を作る
5. 私たち自身でエネルギーを生み出す太陽光システムへの投資

コーヒー栽培を始めたきっかけは？

Caio: 先に述べたように、私は子供の頃からずっと父と祖父を農場の日常生活の中で追いかけてきました。私はいつもコーヒーに情熱を注いでいます。

5世代にわたってコーヒーを生産してきた家族を誇りに思い、自分が他の職業につくことは想像できませんでした。

E2Coffeeについて教えて下さい。（弊社ブラジルパートナー会社）

Caio: 2019年、E2Coffeeを設立しました。

私たちは、カルモデミナス、クリスティーナ、ペドラルバ、そしてマンチケイラ山脈に位置するブラジルの主要なコーヒー生産地域であるカルモエリアに携わっています。

このプロジェクトのパートナーであるErnaneとCaioは、農業エンジニアに加えて、コーヒー生産者でもあり、Edsonは経営管理者であり、Paulo Cesarはコーヒーのカッピングのプロとして20年以上の経験を持つQグレーダーです。

この会社の強みは、コーヒー生産にかける情熱、農家や協同組合との良好な関係、マーケットニーズに関する知識、マネジメントスキル、この新しい取り組みへの決意と信念です。

あなたのコーヒー生産へのこだわりを教えてください。

Caio: 品質は常に私たちのコーヒー栽培の中心にあり、コーヒーの品質を向上させるために、手作業による収穫とその品種に最適なプロセスを行うことだと考えています。

最近流行している実験的プロセスについて、どうお考えですか？

Caio: 新しいものを生み出す開発と改良には、実験的プロセスが非常に重要です。

私たちは収穫後のプロセスに日々の改善を求めています。多くのロットでパイロットプロセスを実施し、常に責任を持ってさまざまなテストを実施しています。

ですが、結果が本当に予測できないリスキーなことです。

素晴らしいコーヒー生産には何が最も重要だと思いますか？

Caio: 素晴らしいコーヒー生産を実現するための基本的なことは、栽培への真摯な取り組み、知識の探求、そしてコーヒーの木が求めることを尊重することだと私は思います。

適切なタイミングで適切なことを実行すること!!

今取り組んでいることやこれから取り組む新しいプロジェクトなどあれば教えてください。

Caio: プロセスだと最近はハニープロセスにはまっています。結果が少しづつでてきており、パティオとアフリカンベッド両方使用し生産しています。

品種について考えるとき、私たちは常にテロワールの側面に注意を払う必要があり、適切な場所に適切な品種を植える必要があります。私が農場を引き継いだとき、アカイア、ムンドノーボ、イエローブルボンが栽培されていました。品質には優れていますが、すべて害虫や病気に非常に弱いです。

今日でも多くのアカイアとイエローブルボンを栽培していますが、2012年以降、私の農場のテロワールに非常によく適応した品種イエローカトゥカイを新しいエリアに植えはじめました。これは、カトゥカイ785 、Catucaí24/ 135およびCatucaí2SLなどのいくつかの品種に細分化された品種です。 これらのすべては、害虫や病気に対する優れた耐性を備えており、農薬を使用する必要性を軽減します。収量も多く、ブルボンと比較しても負けない素晴らしい品質をもっています。

日本のロースターの皆様へメッセージをお願いします。

Caio: 私はプロセス全体に大きな愛情を持ってコーヒーを生産し、5世代続くコーヒー農園であることに誇りを持っています。それぞれのカップを楽しんでいただき、このコーヒーを飲むすべての人に良いエネルギーをもたらすことを願っています！

そしてもちろん、コロナが過ぎ去ったとき、ぜひブラジルにお越しください！農園で待っています！