Guatemala買い付け珍道中#3
フィンカ ラ ソレダ
去年も買い付けたアカテナンゴ地区にあるフィンカラソレダ農園に訪問してきました。元々僕の仲の良い友達がここの農園主の従妹であったことから、取引がスタートしました。昨年購入したゲイシャも無茶苦茶良かったので、今年もそのゲイシャとほかのマイクロロットも購入する予定でございます。今回はエニオファミリーが運営するフィンカラソレダ農園についてご紹介していきます。
丁度6年前に訪問して以来のフィンカラソレダ。その時は、COE以外では日本に輸出されたことがなかった農園だったため、絶対に自分が輸入すると決めていました。そして去年シュハリを立ち上げた際に、連絡したところもちろんTakaとは取引するよと言ってもらえて嬉しかったことを鮮明に覚えています。基本こちらの農園は、ずっと同じお客様との継続取引を大切にしており、〇ンテリジェンシアやジョージ〇ウエル、モ〇モスコーヒーなど名だたるロースターと継続取引を続けています。
この農園の特徴としては、水が豊富にあることと、さび病に対しての対策としてさまざまな品種にトライしている点、最後に顧客をすごい一番に考えていることです。
水源のあるところなので、95%は水洗式で加工し、残りはナチュラルかハニーで精製しています。流行のアナエロビックなどは行わず、テロワール重視の考え方を大事にしております。もちろん汚水の管理はしっかりしており、浄化施設があります。品種としては、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、アナカフェ14(Catimor×Pacamara)、H1(Sarchimor T5296×Rume Sudan)、パカマラ、ゲイシャが主流で、ジャバやカシオペア(Caturra x Ethiopian wild accession "ET41")を実験的に植えています。やはりさび病の影響が大きいため、さび病に耐性がありクオリティも良いH1にはかなり力を入れています。さらに今アナカフェとネスレ社に少し農園の土地を貸しており、そこにネスレ社から提供されたハイブリッド品種を6種類ほど植えており、どのような生産量とクオリティにになるか経過観察しているようです。なんの品種かは一切明かされておらず、番号のみで管理されています。実は、このうち2ロットのハイブリッド品種をカッピングしましたが、無茶苦茶よくてびっくりしました。1ロットは、ゲイシャだと思ってカッピングしていたくらいフローラルで、もう1ロットは、ケニアみたいにジューシーでコンプレックスな酸があり面白かったです。今このハイブリッド品種のフィードバックをいろいろなバイヤーやロースターからもらっており、それをアナカフェとネスレ社に報告し、今後の研究に役立てていくようです。
ただし今年は、どの中米諸国で問題となっているピッカー不足で、収穫量の減産及び収穫のタイミングが非常に難しいと言っていました。例年通りであれば、40名くらいのピッカーをあつめているのですが、今年はなんと0名。なので、農園の従業員約16名総出で収穫をしています。ただもちろんプロセスの管理や乾燥工程の仕事などもあるので、非常にタフな環境になっています。
それでも来年に向けて更なる品質向上のために、土壌に関して炭素不足で弱っているとみているようで、新しくオリジナルのオーガニック肥料を作ると言っていました。企業秘密で内容は教えてもらえなかったですが、ゲイシャとかパカマラはこれによりさらに良くなると確信しているようです。
今年で2年目の購入となるラソレダですが、ゲイシャ以外にも今年は買い付けましたので、是非7月ごろの到着を楽しみにしていてください!
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<新たに買い付けたロット>
フィンカラソレダ H1 ウォッシュド |
フィンカラソレダ ゲイシャ ウォッシュド |
フィンカラソレダ アナカフェ14 ウォッシュド |
フィンカラソレダ パカマラ ウォッシュド |