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Guatemala買い付け珍道中#4

Guatemala買い付け珍道中#4

フィンカ コーラル ビエホ

グアテマラ パレンシアエリアにある農園、コーラル ビエホ。昨年は、こちらよりマラカトゥーラ種を買い付け評判がよかったので、今年も買い付けるために訪問し滞在してきました。農園主の名前は、アントニオ コロン氏、あだ名はトノ氏で、63歳だけども無茶苦茶元気、好きな食べ物はお菓子と炭酸飲料というカッコいい農園主。頻繁に、コーラ買ったろかと言われたのが印象的。とにかく誰にでも優しいおじいちゃんて感じ。そして家族にもすごい方が多く、お兄さんは元グアテマラ大統領、奥さんはグアテマラで3本の指に入る女性弁護士、従妹はパレンシア地区の有名農園エルソコロ農園のオーナーという何ともすごい家族構成。今回はそんなトノ氏の農園をご紹介します。

 

 首都グアテマラシティから車で約3時間、もちろん道中トノ氏とコーラとポテチを買ってもらい、一緒に食べながらローカルな道を進んでいくと、コーラルビエホ農園に到着しました。標高は約1300m~1500m、少し乾燥したエリアで、植えられている品種はカティモール、ブルボン、カトゥーラ、マラカトゥーラ種。すべて、従妹のエルソコロ農園から苗木をもらい植え始めたそうです。去年も買い付けたマラカトゥーラ種については、2区画で植えられており、標高の高いエリアをサンホン区画、低いエリアをとブエルトナ区画と分けています。去年のは、この両区画のものを混ぜていましたが、今年はサンホン区画のみのものを買い付けることにしました。低いエリアのものは、少しウッディで、ナッツ、レモンというフレーバーで、サンホンエリアは、フローラル、キャラメル、リンゴというきれいなコーヒーでした。混ぜてしまうと勿体ないという判断をしたので、今回はサンホンエリアのもののみ買い付けています。

毎年さび病に悩まされており、元々はもっとブルボン種を植えていたそうですが、近年は標高の低いエリアではカティモール種に植え替えていっています。さらに、今年は雨が少なかったため、熟さないチェリーも多いため生産量は去年より少し減る見込みのようです。

新しい試みとして、さらに標高の高いエリアにゲイシャを植え始めていくそうで、是非シュハリに約5年後の初収穫に際にはカッピングしてほしいといっていただきました。パレンシア地区ではなかなか植えられていないゲイシャ種なので、どんなテロワールのゲイシャができるのか非常に楽しみです。

 こちらの農園ですが、何よりもトノ氏の人柄がとにかくよい!農園には、約7人の従業員がいるのですが、みなさんに気を配られており、なかなかそういう農園主をみることは少ないので印象に残りました。たまたまパティオで従業員のルチョ氏が乾燥中のパーチメントを攪拌しているときに、急にトノ氏がルチョが働いているから、ちょっと手伝ってくるといってパティオに行き一緒に攪拌し始めました。ほかにも、一番年齢の高い従業員の方が先日体調を崩されていたようで、その方にモシと呼ばれる無茶苦茶栄養価の高い麦があるのですが、それをわざわざ渡しにいっていました。なかなかこういう生産者の方と出会うことはないので、この農園と取引ができて非常にうれしく思います。

優しい人柄のトノ氏のマラカトゥーラ種、どのくらいの量ができるかまだ収穫中でわからないですが、是非到着を楽しみにしていてください!

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<新たに買い付けたロット>

 アントニオ コロン - マラカトゥーラ - ウォッシュド - サンホンロット